メール復活の仕組み

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角界に激震が走っております。あるあると言われてきた八百長。今回こそちょっとヤバい感じですね。
決め手となりそうなのは、八百長のやり取りをしていたメールがあったということですね。
メールは削除していたそうですが復元させたということだそうですね。
削除されたメールがある程度復元できるというのはIT関係の人間なら常識なのですが(ですよね?)、一般的には削除したのに復元できるってどういうこと?って感じなのでしょうか。


復元の仕組みを説明するのは削除とはなにかを説明するのとほとんど同じです。
言葉どおりに受け取れば、削除とはデータが消去されることです。しかし、一般的な情報機器においては削除とはデータの消去ではありません。削除とはデータを参照しませんという宣言なのです。
携帯に保存されているメールを見るには携帯上で動いているメールソフトでメールを参照しています。しかし、メールソフトで参照しませんと宣言してしまえば、通常の手段でそのデータを見ることはできなくなるのです。これをいわゆる削除と呼んでいます。
しかし、当然参照していないだけなのでデータそのものが無くなったわけではありません。特殊な方法でこのデータを読むことでメールの復元ができるのです。
とはいえ、削除したデータが保存されている領域は新しいメールで上書きがされていくのでいつまでも残っているというものではありません。そのため必ず復元できるというわけではなく運次第というところはあります。
さて、今回は携帯メールの復元でしたが、一般の人でも気をつけなければいけないのはPCでも全く同じ仕組みであるということです。むしろPCなどはちょっとした知識があれば特殊な機器などは一切不要であるため廃棄する場合には携帯などよりも気を付けないといけません。
PCが古くなった場合に人に見られては困るデータは削除したから大丈夫だといってそのまま捨ててしまうと、悪意のある人であればデータの復元ができてしまうということです。
安全にPCを捨てるにはハードディスクを物理的に壊してしまう必要がありますね。そこまでしなくても物理フォーマットというのをすればデータ領域を全てクリアすることはできます。最低限そこまでやって捨てる必要があるということです。
皆さんも気をつけましょう。

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