なおざりとおざなり

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長い間、なんとなく意味は知ってるけどはっきり知らない。違いがはっきりしないと思っていた「なおざり」と「おざなり」。
今までなおざりにしてきましたが重い腰を上げて調べてみました。
どうやら、「なおざり」はほったらかしにして対応しないこと。「おざなり」は対応はするけど内容が適当なまま終わってしまうこと。というような意味合いのようです。
この言葉を聞くたびに(あぁこの使い方は合っているのだろうか?)などと思っていましたが、これからはそんな疑問を抱かずに済みます。
さて、突然こんなことを調べたのには理由があります。まぁ例の如く仕事の話です。
単なる長い愚痴なので暇でしょうがない人だけ読んでくだされ。
私は仕事でプログラムを作ったりしているわけですが、プログラムを作るにあたって仕様を決めねばなりません。簡単にいうと、こういう機能があって、こういう風に動いてってことを決めるわけです。
自分だけで決めて勝手に作るわけにもいかないので、まず文書として仕様書というものを作成して上司や関連者に合意を取るわけですね。
当然、すべての機能を使いやすくできればベストなのですがなかなかそうもいかず、(ここはユーザに優しくない機能だなあ。でも開発期間の制限もあるしなあ。この機能を使いやすくすると、相当時間をとられるなあ。そうすると他の機能を削らねばならぬなあ。どうしたものか。)などと葛藤することもあるわけです。
そこで、(仕方ない、削れる機能はないし、多少の使いにくさはしょうがないとして、まずこれで提出してみるか。)などと決断することがあるわけです。
そして会議であーでもないこーでもないと話すのですが、上記の経緯で決定したものはユーザに優しくないことは百も承知であるので会議の場で確認するのです。
私「ここは、こんな感じでちょっと使いにくいですけどどうですか?こうすれば同じことはできるんですけど。だめならもう一度考えてみます。」
などと確認を取るわけです。すると、
上司など「代替手段があるならそれでいいんじゃない?」
などと余りにもあっさり決定して拍子抜けすることがあります。
私「こういうデメリットがありますけど本当にいいですか?」
とちょっとしつこいくらいに確認するんですが、答えは同じでそのまま会議は終わります。
会議後にも配布した仕様書に対する指摘は上がってきます。ですが、その内容は「誤字がある。」だの「段落がずれている。」だのくだらないものが大半であることが常です。
もちろん、人に見せる文書であるので体裁を整えるのが不要だとは言いませんが、肝心の仕様の可否を全く見てくれていないのです。
そしてそのまま、開発も終盤に突入します。
その段になって、ようやく
上司等「ここ使いにくいんだけどなんとかしてよ。」などと言ってきます。
何言ってんだ。何度も確認したのにそっちがOKだって言ったんじゃないか。
今からそんなとこ直せるわけねーだろ。と思いつつ
私「でも会議で何度も確認したけどOKって言いましたよね?」
などというのですが、
上司等「使いにくかったら駄目だろぅ」
バカ!だから何度も確認したんだろうが!
だったら最初から言え!
ということがありまして。。
ここでタイトルに繋がるのですが、
仕様書の確認を「おざなり」にしやがって。?あれ?「なおざり」にしやがって?どっちだろう?
などと思って現実逃避的に意味を調べ始めたというわけです。
結局、仕様書の本質的な確認を「なおざり」に、全体を「おざなり」にしたというのが正解でしょうか。

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