T先生の説教念仏と化す

Filed in T先生

真面目な話が続いていたので、半年ぶりにT先生の話題。T先生のこれまでについてはこちら
今回は特にT先生の暴走というわけではなく、どちらかといえば生徒の暴走という内容です。
前記事のように私は中学2年の下期にクラス委員なるものを半ば無理やり押し付けられました。相変わらず仕事は副委員のKさんが行い私は何もしないという具合。
そんなある日のこと。男女合同による家庭科の調理実習の授業が執り行われました。いまは男女とも家庭科の授業を行うそうですが、私の時代は男子は技術、女子は家庭科と分かれて授業を受ける時代でした。そのためいつもと違った雰囲気があったのです。
調理実習は家庭科室にて4時限目に行われ、そのあとの昼休みは教室に戻って弁当を食べるという流れでした。
弁当を食べるときのルールとして座席はいつもの授業通りで机をくっつけたり移動することは禁止されていたのです。しかし、いつもと違う授業に皆高揚していたのか、先生が教室にいないのをいいことにルールは完全無視で好きなように机を動かし好きなグループで集まって弁当を食べていたのです。


そこに登場したT先生。怒る怒る。
すごすごと机を元の位置に戻し沈黙の中弁当タイムが終了しました。
次の授業は体育であり、着替えに向かうクラスの面々。男子はそのまま教室で、女子は隣の教室で着替えます。
そんな中、T先生が私と副委員のKさんを教卓の前に呼びつけます。
「クラス委員のお前たちが止めないでどうするんだ。」の一言から説教が始まりました。
私は完全に聞いていませんでした。
この時私が考えていたのは、男子が続々と着替える中、一人だけいる女子Kさん。これが逆で、女子が続々と着替える中、一人だけいる私、だったら嬉しいのに。などの妄想でありました。
説教が始まり5分ほどしたころでしょうか。着替え終わった女子が隣の教室から出てきて廊下を通ろうとする姿が見えました。
先頭を歩いていた2,3人の女子グループが何を思ったのか立ち止まり、教室に入ってきます。なぜか説教される私とKさん二人の傍らに並びます。
それにつられてか、続々と教室に入ってくる女子達。結局、私のクラスの女子は全員並ぶという事態に。
何なんでしょうかこれは。。説教を受ける20人近くの女子と私。。
授業が始まっても説教はそのまま10分ほど続きました。
体育教師もさぞ驚いたことでしょう。1クラス分の女子が丸ごと授業に出ていないのですから。それが気になって気になって説教どころではない私。
T先生が何を言っていたのかはひとかけらも覚えておりません。しかし、ここで説教を遮って授業に向かうように言えばちょっとカッコいいんじゃないだろうか。などと考えていたことは覚えています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)