統計データを信じるな

Filed in 日記

先日、コーヒーの自動販売機にこんなことが書いてありました。
「毎日コーヒーを飲む人の8割は肝臓がんになりません。」
こんなのを信じて毎日コーヒーを飲むようなことは愚行です。この言葉の真偽は私には分かりません。おそらく本当なのでしょう。しかしコーヒーを飲んだから肝臓がんにならないのかというと大いに疑問です。


まず、第1にコーヒーが嗜好品であることを忘れてはいけません。コーヒーを毎日飲むということはコーヒーを好きである可能性が高いです。少なくとも嫌いであるはずがありません。コーヒーを好むという共通点があるということはその他の飲食物でも好みが同じ傾向である可能性が高いでしょう。
したがって、コーヒー以外でも同じものを好んで食べている可能性があります。コーヒーのような飲料ではなく、夕飯などで好んで食べているものがあるなら、そちらのお陰と言う方がよほど信憑性が高いでしょう。
第2に毎日というのがポイントです。毎日ということは習慣となっていたということであり、規則正しい生活を送っていたということでしょう。規則正しい生活をしていれば、それは病気にもなりにくいでしょう。
ということで、コーヒーを飲んでいるから肝臓がんにならないかのような広告には疑いどころかちょっと反感すら覚えます。
このように統計データを紹介する場合、必ず何らかの意図があり、ミスリードするような表現をしているのが常なので、まず疑ってみることがデータに踊らされないためには必要です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)