ある読書感想文

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ここのところずっと忙しいですが、ようやく仕事以外のことをやる時間も出来てきました。そのかわり睡眠時間が減っています。あれ?結局働いてる時間は変わってないのか。。
そんなこんなでネタが無いので昔話などを。
9月になり新学期が始まった小学生は多いことでしょう。私が小学生の時も9月と言えば新学期の始まる月でありました。そして新学期最初のイベントというと、夏休みの宿題の提出であることは言うまでもありません。
小学6年生だった当時の私は今と変わらず読書は好きであったものの読書感想文を書くことは非常に苦手でした。そのため夏休みの宿題として課される読書感想文を書くときは非常に苦労していました。
興味もない推薦図書などというものを読み、思いもしなかった感想を書きつづるという苦行をなぜ強いられるのかと思っていました。
感想文の提出の日。出来の悪いのは重々承知でしたがランドセルから原稿用紙を取り出しました。隣の席の決して成績が良いとは言い難いH君も手提げ袋から原稿用紙を取り出しております。覗き見するつもりは無かったのですが、H君の読書感想文のタイトルが見えてしまいました。


「ゲームセンターあらし 5かんを読んで」
目から鱗が落ちる思いでした。まさか、、読書感想文に漫画を持ってくるとは。。。しかもなぜか5巻。。
最近の若い人達は知らないかも知れませんが、ゲームセンターあらしとは一世を風靡したと言っても過言ではないゲームを題材とした漫画です。今でこそ当たり前になったプレイステーション等を始めとする家庭用ゲーム機ですが、当時はまだファミコンが普及し始めた直後でありました。ゲームセンターあらし自体の連載はもっと前であり、ソフトを交換できるハードウェアが初めて登場した頃に連載していたものと記憶しています。
(それ以前はハードウェアにソフトが組み込まれていて、それ以外のゲームはできないというのが普通だった。リアルタイムでは知らないけど。)
つまり、ゲームといえばゲームセンターというのがまだ当たり前の時代にゲームを題材とした画期的作品であり、家庭用ゲーム機もまだまだ普及率は低かった頃のゲーム漫画が数年続いた訳なので漫画として優秀であったと言えるのでしょう。
コロコロコミックに連載されていたこの漫画を私も結構好きでよく読んでいました。
主人公あらしは、人並み外れた出っ歯でボタンを連打したり、高速でレバーを操作することで手から火を出したり、無駄に月面宙返りをしたり、抜けた出っ歯が実は乳歯で一瞬で永久歯の出っ歯が生えてきたりとすさまじい技の数々を披露します。推薦図書などと違っていろいろな感想を持つことができるでしょう。さぞ原稿用紙のマス目も埋まるのが早いことでしょう。
でも普通に考えて読書感想文に漫画はないよね。。。

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