先日、労災の補償をめぐった裁判で珍しい判決がありました。
男性が仕事中にやけどをしたため障害認定をされたとこまでは良かったのです。問題は、同程度のやけどであっても男女によって障害等級に差異があるというものです。
今回の男性の場合は12等級の認定を受けたのですが、仮に女性であったら7等級であったということです。要するに女性だったら重い障害とみなされるということですね。
結果的にこの等級の違いは男女平等の点で憲法違反だという判決がでました。まあ当然と言えば当然の結果かもしれません。
判決の意図としては男性が不当に低い等級にされているということなんでしょうが、女性にとっても失礼な話です。この制度は要するに女性の方が男性よりも見た目が大事と言っているようなものです。
この制度の根底に流れているのは女性は見目麗しいことにこそ価値があるという蔑視であり、それが逆差別という形で表面化しているだけなのです。男女平等、男女平等とうるさい人はこういう点も指摘していかなければいけないと思います。
まあ、見た目が大事というのはそれはそうなんですが、それは器量が良いなどといった話ではなく身なりが大事ということであると思っています。
それにしたって女性が男性よりもっていうのは同意できかねますけれども。