牛乳の行方(T先生再び)

Filed in T先生, 日記

年始連休中ということで連投。
ここで出たT先生にまつわる話です。
中学2年の頃のお話です。
前述の記事で書いたようにT先生の横暴な意見にできる限りの反抗をし、上期はクラス委員を逃れた私。つまり私はクラスの中の平凡な一生徒であったのです。
私の通っていた中学校は弁当持参であり、牛乳だけが配られるというシステムでした。瓶に入った牛乳です。
ある日の弁当の時間のこと。牛乳が1本足りないと、ちょっとした騒ぎが起こっておりました。私の手元にはすでに牛乳があり、騒ぎを横目にすでに弁当を食べ始めております。
少ししてから牛乳の行方が分かりました。ある女子生徒の机の上に1本置いてあったのです。
その女子生徒が教室にはいませんでした。放送委員とやらの仕事で放送室で弁当を食べていたのです。当然牛乳はすでに持って行っており、机の上の牛乳は彼女のものではありえません。
その女の子が問題で、男子の中で嫌われているというのか気持ち悪がられているというか、そういう子でした。
牛乳がないと言っていたのは男子Aであり、彼女の机の上にある牛乳こそAのものなのです。
周りの生徒が「あれがお前の牛乳だぞ。ほら、取れよ。」などとAを囃し立てます。
みんなに囃し立てられたAは「牛乳なんていらねーよ!」と言い、ますます囃し立てられる始末。
騒ぎとはほぼ教室の対角の位置にいた私は、当時から冷めており、気持ち悪いとかどうでもいい騒ぎだなあなどと思いつつ弁当をモリモリ食べておりました。
結局、T先生が強引にAに牛乳を握らせ一件落着したように思えました。


その後、昼食後の休み時間のときのことです。
T先生「おーい、Dracula(私)。ちょっとこっちきてくれるかあ?」
呼ばれた私はT先生の元に行きます。
廊下の片隅に連れて行かれる私。
T先生「さっきのことをどう思う?」
私「は?」
T先生「さっきの牛乳の騒ぎをどう思う?」
私「どうって・・・別に・・。」
T先生「あそこはお前が解決するところじゃないのか?」
私「???」
T先生は何を言っているのでしょうか?意味が分かりません。
T先生「お前がさっと出て行って解決すればいいだろっ!お前が解決すると思ってしばらく待っていたんだぞっ!」
私「・・・」
もう私の思考は停止しています。
T先生「どうして俺がって思うかもしれない。でもお前がやらないで誰がやるんだっ!!」
何を言っているのかさっぱりです。私はクラス委員でもないし、騒ぎから最も遠い席に座っていたと言ってもいい位置でした。なぜ私がわざわざ歩み寄ってそんなことをしなければいけないのか。騒ぎの隣にはクラス委員のM君がいたじゃないですか。
彼の熱血ぶりが間違った方向に向かっています。その方向には不幸にも私がいたのです。その後も彼の熱血の被害にあう私がいるのです。

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