勉強法(高校物理編)

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本日は私の高校時代の物理の勉強方法を紹介したいと思う。
私の高校は1年は生物と地学を学ぶことになっており、物理は2年から学び始めた。2年になって最初の物理の授業の感想はこういったものであった。
「この先生が何を言っているのかさっぱり分からない。授業が難しいとかそういうことではなく、この人は頭が良すぎるのか説明を端折りすぎだ。途中の説明が飛びすぎていて理解できない。教科書を読めば分かることでも説明だけ聞いていたら分からない。」
噂に聞いたところによれば、その先生は東大を卒業しており、非常に頭の切れる人だということだった。しかし頭がいいことと教えるのが上手いことは全く別なのである。
私はこの先生の授業を聞いていてはだめだと早々に見切りをつけた。次の授業から、その先生の話は一切聞かないことにしたのだ。とはいえ、授業をさぼっているわけではなく、その授業の間は自分で勉強をするようにしたのである。


私の勉強法はとにかく問題を解くというものであった。
まず簡単に教科書をざっと一通り読む。この段階で全てを理解しようなどとは間違っても考えない。だいたいどういった内容の話なんだなということを知ればよい。そしてそのまますぐに問題集に取り掛かるのである。
当然ながらそんなに簡単に解けるものではない。だが、そこで自分なりに考えて問題に取り掛かるのである。間違っていても良いのだ。とにかく考えることを重視する。
そしてその分野の問題を一通り最後まで通してやってみるのだ。当然最初は不正解だらけである。そこで初めて解答に付属の解説を読んでみる。
これにより自分の考えと実際の答えとのずれがはっきりと認識できるのである。そして、再び始めから間違った問題のみを解き直す。そして間違った問題の解説を読む。これを間違える問題が0になるまで繰り返すのである。
この勉強法はあまり一般的とはいえなく、普通は教科書を理解してから問題を解くという方法をとるのだと思う。しかしその方法は私にはまったく向いておらず非常に苦痛を感じていたのである。
この問題を解くのを重視した勉強で自力で問題を解けた時の喜びはなかなか凄いものであり、非常に達成感があったため自分には向いていたのである。
私にとって幸いだったのは、教師が私が勝手に勉強していることを知っていたにも関わらず、何も言わなかったことである。
先生曰く、「私の授業を聞くかどうかが重要なのではない。内容を理解できるかどうかが重要なのだ。どういった勉強をしようと成果が出るのなら何も言わない。」ということでした。
私はこの言のとおり、2年間のテストは常に90点以上をキープし、独自で勉強するのを見逃して貰い続けたのである。
この教師は、教え方は上手くなかったが、変に授業を聞くことが正しいなんて思ってないところはある意味いい教師だったのかもしれませんね。

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